久しぶりの写経
2013年5月29日 23:44 | カテゴリー: 思うこと | コメント (0)
これまでで一番しっかりと力強く書けました。
写経を始めたのは、只々毛筆で文字を書きたかったから。
長年書道をしていたのですが、パソコンに頼る生活で文字を書くことが減り、
何か習慣的に文字を書くことができないかと考えたときに思いついたのが写経でした。
初心者用の安い写経道具を用意したまでは早かったのですが、
実際に書き始めるまでにまた時が経ってしまいました。
最初の1枚目を書く切っ掛けとなったのが、2年ほど前の祖母の他界。
その後は東日本大震災など、やりきれない思いを抱いたときに書くようになりました。
書いたものを見返すと、その時その時の思いの強さなどがはっきりと文字に出ています。
思いが文字に表れる。
文字だけで書いた人の思いが伝わる。
実にシンプルなのですが、同じことをWebサイトで実現しろと言われてもできないでしょう。
たった一色の墨の濃淡、文字の太さ、躍動感、抑揚、そういうものから思いが伝わる。
ここから学ぶものは多くあるように思います。
人の手だからこそできること。
そういうものを大切にしないといけない気がします。
書き始めの切っ掛けは祖母の他界ですが、
写経で書いている般若心経の詳しい意味はまだ理解していません。
内容を理解していなくとも、写経は様々な面で良い効果をもたらします。
集中力を高めることができる。
無心の時間を得て心をリセットできる。
字を書くのが上手になる。
人間の手だからこそできること、これを皆さんにもおすすめしたいです。
そして、人間の手だからできることとIT(情報技術)の融合。両者による相乗効果。
そんなことを今後考えていきたいです。